人事労務サービスのfreeeの特徴は?費用から市場シェア・口コミまで徹底解説!

人事労務サービスのfreeeの特徴は?費用から市場シェア・口コミまで徹底解説!

freeeと聞くと会計ソフトのイメージが強いかもしれませんが、実は人事労務管理ソフトも提供しています。人事労務の業務は労務手続きから給与計算、勤怠管理と幅広いです。人事労務業務と会計業務は互いに連携することが多く、一元管理することによって大きな工数削減メリットが働きます。今回は人事労務管理としてのfreeeの特徴や市場シェア、口コミまでを調査してみました。

freee人事労務とはどのようなサービス?

人事労務の幅広い業務を効率化させるためのサービス

人事や労務の業務は給与計算から年末調整、勤怠管理など幅広い業務を扱っています。それぞれの業務が独立したシステムで管理していることが多く、データを収集し、計算する処理などはExcelで行っているケースがほとんどでした。従業員一人一人を管理する必要があるため、作業でのミスも発生しやすい上に、業務工数がかなり大きいものでした。

freeeでの人事労務サービスはこのような人事労務関連の業務を一元管理し、効率化させることができるツールです。

freee人事労務の機能は大きく3つ

人事労務システムの機能は大きく3つに分かれています。

  1. 労務手続きの機能
  2. 勤怠管理の機能
  3. 給与計算の機能

労務手続きの機能

会社に入社するタイミングや退社するタイミングなどで雇用契約や振込口座の登録、住所登録などの手続きが必要となります。これまでは書面での契約や管理が基本だったため、従業員、労務部門ともに大きな負担になっていました。特に書面での不備があるとその度に再提出が必要となるため、やり取り工数も大きく、役所への提出が必要な場合や郵送や提出コストなども発生していまします。

クラウド人事労務のサービスでは労務手続きがシステム上で実施できる機能が搭載されており、書類の管理ややりとりが不要となります。また、もし不備があった場合でもシステム上で差し戻しをして、どの項目が完了しているのかなどを管理することができるため、工数がかなり削減されます。

勤怠管理の機能

人事は社員の打刻や休暇、残業などを確認する必要があります。これまでは会社でのICカードやタイムカードなどで管理している場合が多かったのですが、リモートワークの場合や会社への出勤ではない場合に管理することがとても大変でした。社員を点呼で確認したり、始業報告をして管理している会社も多いですが、不正行為が発生することもしばしばあります。

クラウド型の勤怠管理サービスの場合は、ICカードやGPSなどで打刻を管理することが可能です。既に導入しているシステムや社員のスマートフォンなどをベースとして管理することができるため、とても簡単です。また、遅刻や残業などをリアルタイムで管理することができるため、社員の意識向上や労働環境の把握にも努めることができます。

給与計算の機能

クラウド型の人事労務システムには給与計算ソフトも機能として含まれている場合がほとんどです。給与支払い対象者を自動で判定し、残業や各種保険、所得税などを自動で計算してくれます。これまで書面で発行していた給与明細もWeb上でいつでもどこでも確認することができるようになり、会社のペーパーレスを進めることができます。また、外部の勤怠管理システムと自動で連携することもでき、自動で残業代の支払い管理や会計業務との連携を進めることもできます。

freee人事労務でできること

  • 給与計算
  • 給与明細
  • 勤怠管理
  • 年末調整
  • 従業員管理
  • 有給休暇管理
  • 毎年の給与事務
  • 法定三帳簿
  • マイナンバー管理
  • 入退社管理
  • 打刻
  • ワークフロー
  • 外部ツールとの連携

給与計算

freeeの人事労務では給与計算も自動で実施することが可能です。常に最新の税率が自動ではねいされているため、保険料や所得税などを正確に自動で計算することが可能です。

給与明細

勤務データからWeb明細を自動で作成するので、社員はいつでもどこでも確認することができます。リモート対応での場合も、書類を印刷・郵送するコストが発生しないため、コスト削減にも繋がります。

勤怠管理

簡単な入力画面なので、全ての従業員が簡単に操作することができます。入力はどこからでも行うことができ、集計は常にリアルタイムで反映されます。

年末調整

簡単なステップで社員の年末調整の書類を作成することができまs。書面での対応が不要となるため、ペーパーレスで全てを完結させることができます。

従業員管理

従業員の入社に伴う情報や扶養家族、役所、住所など関連する情報を一元管理することができます。書面での管理が不要となるため、システム上からすぐに検索して参照することが可能です。

有給休暇管理

有給休暇の付与や消化状況を一覧で管理することができます。法定で定められた有給を取得していない社員へのリマインドなどにつなげることができます。

毎年の給与事務

算定基礎届や労働保険の年度更新、住民税の更新などの書類作成をラクに実施することができます。

法定三帳簿

賃金台帳や出勤簿、労働者名簿を自動で作成することができます。

マイナンバー管理

法律に準拠したマイナンバー管理をシステム上で管理することができます。セキュリティ対策がしっかりとられたクラウド上での管理のため、安心です。

入退社管理

従業員が入社・退社するための必要な書類の作成や従業員情報の収集を簡単に実施することができます。

打刻

Webだけでなく、モバイルアプリに対応することができます。フレックスや裁量労働制など複雑な勤務にも対応することが可能です。

ワークフロー

休暇や月次勤怠確定などの勤怠の申請に対応することができます。自動でチェックする機能が搭載されており、工数削減に繋げることができます。

外部ツールとの連携

freee人事労務では、freeeが提供しているサービス以外にも他社サービスとの連携機能が備わっています。他社サービスで収集した勤怠データや従業員データとの連携や給与計算・年末調整などに書類作成をfreee人事労務で実施することができます。

  • SmartHR
  • オフィスステーション
  • IEYASU
  • LINE WORKS
  • slack
  • KING OF TIME
  • kincone
  • Touch On Time
  • RecoRu など

freee人事労務を導入するメリット

freee人事労務を含むクラウド人事労務システムを導入するメリットはいくつかありますが、その中でも代表的なメリットについて紹介します。

  • 法令改正に準拠できるように自動でアップデート
  • 人事労務業務の大幅な工数削減
  • 会社のコンプライアンス強化

法令改正に準拠できるように自動でアップデート

法律や法令の改正によって保険や所得税などの税率が変更されますが、クラウド型のサービスなので、自動アップデートで都度準拠できるように対応することができます。インストール型のソフトだと改正のたびにアップデートしたソフトをインストールする必要がありますが、クラウド型だと常に最新バージョンに自動更新されるため、最新版として利用することが可能です。

人事労務業務の大幅な工数削減

人事や労務の業務範囲は幅広く、かつ書類で対応しなければいけないものや、他のデータを収集して計算することが必要な作業が多く存在します。クラウド型の人事労務サービスを導入することで、それぞれの勤怠管理や給与計算などの自動連携して、データの収集や計算・データ入力などを自動化することができます。

会社のコンプライアンス強化

書類での作成や管理と異なり、クラウド型のサービスの場合はセキュリティ対策のしっかりした専用サーバーに自動で保存されます。作業ログも残るため、不正な紛失や漏洩などのリスクが大幅に削減します。会社としてもコンプラ意識も向上させることができます。

freee人事労務の料金プラン

freee人事労務には4つのプランが提供されています。会社の規模や今後の体制などを見据えてどのプランを導入するかを決定するとよさそうです。

ミニマムプランベーシックプロフェッショナルエンタープライズ
推奨環境設立したて/小規模法人なら従業員が5名を超えたら統制を考え始めたら。フレックス・裁量労働制にも対応従業員が50名を超えたら
料金(年額プラン)1,980円/月〜3,980円/月〜8,080円/月〜お問い合わせ
料金(月額プラン)2,200円/月〜4,480円/月〜9,280円/月〜
主な機能
毎月の給与計算(勤怠は時間入力)
年末調整/年度更新/算定基礎/随時改定など主要な給与イベント
法定三帳簿に対応
マイナンバー管理
会計経費精算連携
従業員入力や電子申告まで一気通貫の年末調整
入退社を始めとした労務手続き
従業員による勤怠打刻機能/位置情報の記録
管理監督者/裁量労働制/フレックス制への対応
勤怠承認ワークフロー
従業員名簿として使える人事マスタ
身上変更の承認ワークフロー
給与計算チェック機能
サポート内容
メール / チャットサポート
ヘルプページ
電話サポート
従業員追加月額 300円/人(税抜)月額 500円/人(税抜)月額 700円/人(税抜)要問い合わせ

freee人事労務の市場シェアは?

推定市場シェアでは3位の結果

前回の記事クラウド人事労務のシェア1位はどこ?口コミ評価をベースとした推定シェアを公開!でクラウド人事労務関連サービス29社を対象とした市場シェアの推定を実施しました。

その中でfreee人事労務のサービスは僅差で3位という結果でした。freeeはメインの主戦場は会計ソフトとして持っており、そちらのカテゴリでは堂々のシェア1位の結果となっています。

クラウド型会計ソフトでシェア1位のfreeeの特徴は?費用から口コミまで徹底調査!

口コミ評価は高い結果

推定シェアと口コミ評価の関係をマップしてみると、freee人事労務は右上の高シェア×高評価の象限に属していました。平均よりも口コミ評価としては高い結果です。

<口コミ1>

勤怠入力に関して通知がよく来るので入力忘れを防げる。カレンダー表示で、そこから入力もできるので分かりやすく、ややこしくない。

<口コミ2>

設定さえ正しくすれば、以後頭をあまり使わずに給与計算ができます。会計フリーと連携して使っているので、その後の仕訳もスムーズ。

<口コミ3>

これまでは、タイムレコーダー依存の勤怠管理で、出社して集計・入力していました。freeeを導入しWeb上で集計・管理ができ、テレワーク勤務においても出退勤の打刻漏れ確認も可能となりました。

クラウド人事労務関連の記事

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はfreee人事労務ソフトについて紹介しました。freeeは会計ソフトの印象が強い方も多いと思いますが、人事労務サービスの中でも高いシェアを誇っていることがわかりました。また、会計業務とも関連がある人事労務での領域では今後もクラウド型へ移管する企業が多いことが想定され、シェアを伸ばしてくるのではないかと見込んでいます。無料でトライアル実施できるところが多いため、検討されている方は試してみることをオススメします。

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