「Instagramでうまく集客から売上まで繋がらない。サンプリングのキャンペーン以外にも面白い施策ないかな。」と気になっているあなたの疑問に答えます。
Instagramはお洒落なSNSツールだけではなく、今では商品やサービスを購入する上でのリサーチツールとして活用されています。
ユーザーが商品やあなたのブランドを調べ、興味を持ってもらうにはどうすれば良いのでしょうか?
これまでのありきたりな施策に囚われない、最新のマーケティング施策について気になる方は、参考として読んでみてください。
本記事の内容
- Instagramとは
- 変化するユーザーの購買行動
- 今は会話の中で購入する時代
- 最新のInstagramオートメーションツールとしてのチャットボット
- 活用の仕方は無限大
- 海外・国内での活用事例
この記事を記載している私は、大手IT企業でAIを活用したサービス開発を行っており、チャットボットを特に専門分野としています。
チャットボットの裏側を把握しているからこその視点で、分かりやすく説明していきます。
Instagramの企業参入は今後より一層進んでいくことが予想されます。最新の情報を取り入れつつ、競合よりも一歩先の施策を行い続けましょう。
Instagramとは
全世界で10億人が利用するSNSサービス
Meta社(旧:Facebook社)が提供している写真や動画をシェアすることができるSNSです。
全世界で10億人を超えるアクティブユーザーがおり、日本では全人口の31.6%に及ぶ3,980万人が利用されています。
参考:https://napoleoncat.com/stats/instagram-users-in-japan/2021/03/
また、日本ではYouTube、LINE、Twitterに続き4番目に多く利用されているプラットフォームです。
プチからメガまで幅広いインフルエンサー
YouTubeのインフルエンサーとしてユーチューバーはみなさんお馴染みかと思います。
ヒカキンやラファエル、ヒカルなど登録者数が何百万人もいるようなユーチューバーは大きな影響力があり、メガインフルエンサーと呼ばれます。
Instagramでも同様に、何万人ものフォロワーがいるインフルエンサーをインスタグラマーがいます。
YouTubeと異なり、Instagramは3,000人以上のフォロワーを足切りとしてアンバサダーやPR投稿などの依頼を受けるようなケースが多く見られます。
写真投稿ということでYouTubeよりもハードルが低い分、企業としては商品サンプリングのレビューをしてもらうというケースが多いようです。
バズることは少ないが、ファンがつきやすい
SNSというと、Twitterのように少ないフォロワーの人が1つの投稿で爆発的にリツイートされ、瞬間的にトレンドになることがあります。
Instagramはリツイートの機能はなく、基本は自分がフォローしている人の投稿しかみることはできません。
より洗練されたユーザー体験となるため、一夜にしてバズるということは少ないですが、着実にファンを作っていくことは可能です。
また、Instagramではライブ配信という機能も備わっており、YouTubeを見るようにフォローしている人の配信も見ることができるため、より親近感を得やすいSNSだと言えます。
変化するユーザーの購買行動
AIDMA、AISASはもう古い
Instagramを始めとしたSNSでの購買モデルは着実に変化しています。
InstagramやSNSは口コミや商品イメージを確かめるツールとしても活用されています。
企業ではなく、ユーザー自身が投稿しているため、より信頼できる情報として扱われているためです。
昔の購買モデルとされていたAIDMA、AISASに代わり、今ではULSSASが新しい購買モデルとして提唱されています。
TVCMではなく、SNSで商品を知る時代
一昔前までは、私たちはみんなTVを見て情報を得ていました。アニメや映画、ニュース、バラエティ番組まで日常の話題のほとんどを1つの大きなメディア媒体から得ていました。
そのため、最新の商品やサービスを知る手段もTVCMでした。そこからインターネットが登場し、さらにSNSが普及したことで私たちの情報源は変化しました。
今時の若者はTVをほとんど見ません。その時間をInstagramやTwitter、YouTubeの時間に当てています。
そのため、新しい商品やサービスも必然的にSNSから情報を仕入れることになります。
ULSSASは企業投稿を信頼しないという宣戦布告モデル
ULSSASは、下記の頭文字をとったモデルです。
- UGC(認知)
- Like(いいね!)
- Search(SNS検索)
- Search(ネット検索)
- Action(購買)
- Spread(拡散)
UGCはUser Generated Contentsの略で、一言でいうと「ユーザーが投稿した画像」のことです。
- フォローしている人の投稿画像を見て、いいね!をクリック
- もっと詳しく知りたいとハッシュタグなどで商品を検索
- 値段などを調べるためにネットで検索
- 購入
- 自分も購入したものをSNSで投稿
このような流れが繰り返されるモデルをULSSASと呼びます。
これまでの企業発信ではなく、ユーザー発信からスタートするということが大きな違いです。
今は会話の中で購入する時代
八百屋での会話が一番自然
みなさんは八百屋さんで買い物をしたことはありますか?
昔ながらの野菜や果物を扱っているお店で、スーパーとは異なり、お店の規模も大きくはなく、その日に仕入れた商品を売るスタイルです。
八百屋さんでの会話では
- 主婦:「今日の夜ご飯は何にしようかしら。」
- 店主:「いらっしゃい。今日は新鮮なジャガイモが入っているよ!」
- 主婦:「ジャガイモね。それじゃ、今晩はカレーにしようかしら。ジャガイモとにんじんと玉ねぎをちょうだい。」
- 店主:「毎度あり!」
などのように何を購入しようかと会話をしながら決めていきます。
「この商品情報読んで買うか買わないか決めてね」みたいな一方的なコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションで購入するかどうかを決めるとうのが一番自然じゃないかなと考えています。
対面じゃなくても違和感はない
みなさんは、チャットでカスタマーサポートを受けたことはありますか?
テキストを入力するという手間がありますが、対面での会話や電話でのサポートと比べても遜色はありません。
むしろ20代〜30代のデジタルネイティブ世代にとっては、LINEでのコミュニケーションの中で育ってきた世代のため、電話や対面よりもストレスなく利用することができます。
また、画像や動画などのURLや購入ページなどもすぐに確認することができるため、齟齬なく解決することができました。
海外では会話型の広告やチャットボットがトレンド
私たちはGoogleで検索することには慣れているので、商品自体を検索して購入することには朝飯前です。
ただ、たまにオフラインの店舗で購入をしてみると、店員さんとの会話の中で商品の特徴を理解して、購入意欲が沸いたり、異なる商品のオススメを受けてそちらが気になることもあります。
Googleで検索して購入するだけでは体験することはできず、会話を通した購入体験ならではの特徴と言っても良いと思います。
私たちはオンラインにいながら、オフラインの購入体験を心の中では求めているのでは無いでしょうか?
最新のInstagramオートメーションツールとしてのチャットボット
ユーザーからの好意を見逃さない
Instagramで活用できるツールの1つにチャットボットがあります。
チャットボットとは、「チャット(会話する)」+「ボット(ロボット)」の造語で、自動で会話ができるロボットのことです。
Instagramでは投稿やストーリーズに対して下記のような様々なアクションがあります。
- いいね
- 保存
- コメント
- メンション
- ストーリーズへのリアクション
- タグ付け
これらのアクションをするということは、何かしらで好意を持たれている証拠でもあります。
このアクションに対して、毎回リアクションをしてあげることでユーザーとの信頼関係の構築につながりますが、そこまで手をかける時間もありません。
自然な会話へと繋げる
ユーザーからのアクションに対して、「ありがとうございます!」とDM(ダイレクトメッセージ)を送信したり、コメントの返信をすることはごく一般的な会話です。
ユーザーは自分のアクションに対してリアクションが帰ってくるので、不快に思う人は少ないでしょう。
このように、Instagramの投稿以外でもユーザーと自然な会話をするきっかけはたくさんあります。
チャットボットは複数の会話を準備しておける
チャットボットの特徴として、いくつか想定する会話を予め準備しておくことができます。
例えば
- オススメの商品は?
- 料金は?
- もう少し詳しい写真ある?
など、想定される質問に対して会話を準備しておくことができます。
単に一問一答で答えるだけでなく、下記のように選択肢を作っておくことで自然な会話を表現することができます。
- ユーザー:「オススメの商品は?」
- BOT:「オススメの商品ですね。どちらのタイプが好みですか?」
選択肢①: しっとりタイプ、選択肢②:さっぱりタイプ - ユーザー:「さっぱりタイプ」
- BOT:「さっぱりタイプですね。その場合は・・」
ポイントはユーザーが気になる内容を組み込むということですが、このような会話を活用している企業は少ないので、対策してみるだけでも価値があります。
活用の仕方は無限大
今のキャンペーンは不信感を募るだけ
Instagramでの活用の1つとしてキャンペーンがあります。
よくあるキャンペーンとしては下記のようなものが多い印象です。
- フォローしてコメントしてくれたら抽選で・・
- フォローしてDMしてくれたら抽選で・・
- ストーリーズにメンションをつけてシェアしてくれたら・・
企業としてみると、フォロワーが増えるので嬉しいかもしれませんが、ユーザーにとってみると見返りが受けられるかも分からない状態でアクションをするので、少なからず、企業に対して「貸し」を与えたという感覚です。
そのまま日が過ぎ、たまたま、その企業の投稿を見て、「抽選にあたらなかった」ことを思い出し、不信感に変わり、その企業のフォローを外します。
会話をするだけでも印象は違う
同じようなキャンペーンでも、
- フォローした時
- コメントした時
- DMを送った時
- ストーリーズでメンションをつけた時
に企業側から「ありがとうございます」と会話が来るだけでもだいぶ印象は変わります。
むしろ、ユーザーのアクションに対して「無料クーポン」などキャンペーンの商品の価値に満たなくても、何かしらの「お返し」をしてあげることで、「対等な関係」を維持することができます。
何もないよりかは、このようなアクションが企業側からあれば、たとえ抽選から外れたとしても、不信感に変わるということはないのでは無いでしょうか?
海外や国内での活用事例
ストーリーズにリアクションしてくれたら無料クーポン
- 企業
- Mad Over Donuts (ドーナッツブランド)
- Mad Over Donuts (ドーナッツブランド)
- 施策
- ストリーズにリアクションしてくれたら無料クーポンをDMで自動送信
- ストリーズにリアクションしてくれたら無料クーポンをDMで自動送信
- 効果
- 収益:+10.8%pt
- 売上:+110%pt
- クーポン引き換え数:+220%pt
- 収益:+10.8%pt
- 参考URL:https://jumper.ai/success-stories/mad-over-donuts
DMに届く問合せ自動化
- 企業
- H&M
- H&M
- 施策
- DMにきた問合せを自動分類し、カスタマーケアチームが有人チャット対応をする
- DMにきた問合せを自動分類し、カスタマーケアチームが有人チャット対応をする
- 効果
- 顧客満足度:+9.5%pt
- 平均処理時間:-20%pt
- 平均応答速度:+31%pt
- 顧客満足度:+9.5%pt
- 参考URL:https://developers.facebook.com/success-stories/hm
インスタグラムのライブ配信との組み合わせ
- 企業
- MEDULLA
- MEDULLA
- 施策
- インスタグラムのライブ配信とチャットボットの組み合わせ
- インスタグラムのライブ配信とチャットボットの組み合わせ
- 参考URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000019209.html
どのようなツールがある?
Instagramで活用できるツールとしては下記のようなツールがありました。参考としてみてください。
また、Instagramで自動いいねをするツールについて興味がある方は【30万円分を無料公開】PythonでInstagramの自動いいねをコピペで作ろう!でもまとめていますので、参考にしてみてください。
まとめ
今回はInstagramについてトレンドや最新の活用事例についてまとめました。
本記事の内容について改めてまとめます。
- Instagramとは
- 変化するユーザーの購買行動
- 今は会話の中で購入する時代
- 最新のInstagramオートメーションツールとしてのチャットボット
- 活用の仕方は無限大
- 海外・国内での活用事例
他のチャットボットについても気になるという方は【無料配布】チャットボット19社の比較シートを使って効率よく導入を進めようを参考にしてみてください。
また、もう少し業界事例について知りたいという方は【見なきゃ損!】チャットボットの事例を22種(リサーチ10時間分)を無料提供で10時間分のリサーチ結果を無償提供していますので、参考にしてみてください。
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