インターネットが普及してから様々なサービスが時代ごとにニーズによって生まれてきました。Dropboxは近年のデータセキュリティや新しいワークスタイルに合わせたデータ活用のニーズで生まれたサービスの1つです。少し前までは契約書類やドキュメントは紙媒体で管理されていましたが、今では全てデジタル化されたファイル形式で管理が当たり前です。ワークスタイルとしても世界中どこからでも一緒に働くということが可能となりました。このような新しい時代のニーズで生まれたDropboxとはどのようなサービスなのかについて紹介していきます。
Dropbox (ドロップボックス)ってどういったサービスなんだろう?
簡単にいうとネット上でデータを管理することができるサービスだね!
Dropboxとはどんなサービス?
DropboxはアメリカのDropbox,Incが提供しているオンラインストレージサービス(クラウドストレージサービス)です。インターネット上にファイルやフォルダをアップロードして管理することができるシステムで、PCのメモリを気にせずとも安全にファイルを管理することができます。
Dropboxは2008年9月にアメリカで誕生したサービス
Dropboxはマサチューセッツ工科大学の学生であったドリュー・ハウストンとアラシュ・フェルドーシが設立したサービスで2008年9月に正式サービスをリリースし、2011年4月に日本語に対応しました。2013年には利用ユーザー数は1億7500万人、1日で同期されるファイル数は10億件以上と爆発的な成長を遂げました。
大手IT企業であるGoogleのGoogleドライブやMicrosoftのOneDriveと並んでシェアを誇るサービスです。ICT総研のアンケート調査によると2020年5月の国内のインターネット調査ではGoogleドライブの利用者数が圧倒的に多く、続いてAppleのiCloud Drive、Dropboxと3番目の位置にいるようです。
オンライン(クラウド)ストレージサービスでは何ができる?
オンラインストレージサービスはインターネット上の保管庫という意味合いで、PCで作成したファイルやフォルダをインターネット上で保管することができるサービスです。PCのフォルダと同じような感覚で利用することができ、アップロードやダウンロードをしてインターネット上からファイルの出し入れをします。
オンラインストレージサービスの最大の特徴の1つが、複数人でのファイル共有です。通常はPC内で作成されたファイルやフォルダはそのPCにアクセスできるユーザーしかファイルを確認することができません。しかし、オンラインストレージサービスの場合は、ファイルやフォルダをインターネット上で簡単に共有することができます。これまでのようにファイルをメールで送信することなく共有し合うことが可能です。
Dropboxでできること
Dropboxではオンラインストレージサービスをはじめ、チームでのコンテンツ管理や作業効率のための機能が多く搭載されています。その中でもメインで利用することが多い機能を抜粋して紹介します。
会社やチーム、取引先とのファイル管理を1箇所にできる
会社の資料が保管されているポータルサイトや、部署の資料が保存されている共有フォルダ、個人で管理している取引先との資料など全てを1つにまとめて管理することができます。まとめるといっても、セキュリティはしっかり担保したままです。フォルダやファイル毎に閲覧権限や編集権限を設けることができるため、誤って情報漏洩につながってしまうといことなく、ファイル管理を整理することができます。
チームでの作業を効率化させることができる
Dropboxでは進捗状況の更新やタスクの追加・管理、SlackやZoomなどのビジネスツールとの連携、共同でドキュメントを編集することができるツールを提供しています。リモートワークなどでオンラインで仕事をしているチームでは、誰がどのような仕事状況なのか、最新のファイルは誰が持っているのかなどを気にする必要がなくなります。
Dropboxの特徴は?
オンラインストレージサービスという側面ではどれも機能は一緒
オンラインストレージサービスはDropbox以外でも有名なところでは、Googleドライブ、OneDrive、iCloud Drive、Boxなど様々なサービスがあります。どれもストレージサービスという側面だけで見ると、機能としては変わりません。基本はファイルをインターネット上に管理して、簡単にファイル共有を行うことができます。
大手のGoogleやMicrosoftなどはクラウドストレージサービス以外にもGoogleスプレッドシートなどのクラウドサービスやOffice365などのサービスを持っていますので、ビジネスプランの活用だとストレージサービス以外のところで差別化ができています。
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Dropboxではチームでの作業効率化などのツールや機能もありますが、どのようなポイントが特徴なのでしょうか。
DropboxではUIの使い勝手が良い評価のポイント
オンラインストレージの利用を検討するにあたり、いくつかの比較検討項目があります。サービスの値段もそうですが、容量やセキュリティ、そして実際の使い勝手です。Dropboxの評価を調べてみたところ、「初心者でも簡単に利用ができる」、「わかりやすい」などのUI面に関する評価が高い印象でした。
フォルダ管理をするにあたり、使い勝手の良さは社内での利用率に比例するため、Dropboxを導入している多くの企業がこの点を評価しているようです。
Dropboxの費用
Dropboxでは大きく個人用とビジネス用でプランが分かれていました。個人の場合はアカウントの作成をすると2GBまでは無料で利用することができるみたいです。ビジネスの場合は有料プランのみですが無料でトライアルを実施することができますので、まずは検討の際に実際に使ってみるのが良いかもしれません。
<個人向け>
プラン | 費用 | 容量 | ユーザー数 |
アカウント作成 | 0円 | 2GB | 1人 |
Plus | ¥1,200/月 | 2TB | 1人 |
Family | ¥2,000/月 | 2TB | 6人 |
<ビジネス向け>
プラン | 費用 | 容量 | ユーザー数 |
Professional | ¥2,000/月 | 3TB | 1人 |
Standard | ¥1,250 / ユーザー / 月 | 5TB | 3人以上 |
Advanced | ¥2,000 / ユーザー / 月 | カスタム | 3人以上 |
Dropboxのはじめ方
Dropboxは個人向けの場合は無料で2GBまでストレージを利用することができます。基本的な使い方についてはDropboxで丁寧なマニュアルがありましたので、こちらのURLを紹介します。
ファイルの保存の仕方
オンラインストレージサービスを活用する場合、オンライン上のサーバーに自分のファイルを保存することができます。アカウントを作成していることが必要なため、まだアカウントを持っていないという方はこちら約 5 分で完了!Dropbox のインストール方法を画像付で解説から試してみると良いでしょう。
ファイルの同期
デスクトップ版をインストールした状態でファイルを保存すると自動的にDropboxへも保存され、これをファイルの同期と呼びます。同期されているファイルは更新する度にDropbox上でも更新される仕様です。
ファイルの共有
Dropboxでファイル共有を行う場合は、フォルダやファイルで共有権限を設定することで実現ができます。これまでのようにメールで送信などをする代わりに、フォルダの共有権限を設定して、チームメンバーや外部の取引先とファイル共有を行うことができます。詳しいやり方はDropboxのマニュアルに丁寧に記載されていましたので、こちらDropbox でデータを共有する方法に関して知っておきたい 7 つのことを参考にしてみてください。
クラウドストレージの記事まとめ
これまで紹介してきたクラウドストレージサービスについても参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はDropboxについてどのようなサービスなのか、どういった特徴があるのかなどについて紹介しました。クラウドストレージは大手企業が規模の経済を活かして独占しやすい環境ですが、いち早く取り組み業界でTOP5以内にポジションをキープしてるDropboxはサービスやUIに拘って素晴らしい体験を提供しようとしている証拠だと思います。他にもオンラインストレージサービスについて記事をまとめているので、よければぜひ参考にしてみてください。
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