名刺管理ツールを導入している企業が年々増加しています。コロナ下においても名刺という概念はなくならず、オンライン名刺という形式に進化して残り続けています。企業にとって営業チャンスを増やす名刺をどのように効率的に管理していくかは大切なことです。今回は名刺管理ツールを無料版、有料版に分けておすすめ13選としてまとめていきます。
名刺っていっぱいもらうけど、溜まっていく一方で管理が大変だな・・
名刺管理ツールを使えば、オンライン上で管理することができるから、おすすめだよ!
おお!オンラインで管理できるツールがあるんですね!
名刺管理ツールとは何か?
名刺管理ツールとは、紙の名刺をスキャナーやスマートフォンのカメラ撮影を使って、デジタル化して管理するツールのことです。紙のままだと、持っている人だけしか活用することができなかったり、無くしてしまったりというリスクがありますが、オンラインで管理することで、社内の資産として活用することができます。
名刺管理ツールならではの特徴として、「名寄せ」という機能があります。名前をキーにして、他のデータベースから情報をあつめてきて、1つの情報としてまとめて更新していく機能です。人事異動の情報や最新ニュースなどの情報を常にキャッチアップすることができ、情報を常に最新に保つことができることが特徴です。
どんな人が使っているのか?
名刺管理ツールは今ではほとんどの企業が活用しています。名刺管理ツールとして最大手のsanasnの設立が2007年ですので、比較的直近のトレンドではありますが、一気に広がり多くの企業で利用されるようになりました。
どんな機能がある?
名刺管理ツールは提供している企業でそれぞれの強みや特徴がありますが、名刺管理としての機能はそこまで差はありませんでした。代表的な機能を紹介します。
- 名寄せ
- スキャン(OCR)
- オンライン名刺(URL/QRコード)
- 商談管理/コンタクト管理
- 社内や企業のニュース、人事異動などの情報が自動で配信される
- メール一括配信
- セールスフォースなど他ツールとの連携
- CSVでダウンロード機能
名寄せ
名寄せとは?
「複数のデータベースのなかから、氏名・住所・電話番号などの情報を手がかりにして、同じ人物や同じ企業のデータを1つにまとめる作業のことです。」
https://product-senses.mazrica.com/senseslab/tool-reviews/about-name-identification-tools
名刺の情報は常に更新されていくため、部署異動などがあった場合は、名刺情報が重複されて登録されてしまいます。変わることがない情報(名前・メールアドレス)などをキーとして、ユニークなIDを与えて管理することで、複数データベースの情報をまとめて1つにすることができます。
スキャン(OCR)
紙の名刺を取り込むための手法です。大きく専用のスキャナー(名刺を取り込むツール)とスマートフォンなどのカメラ撮影で取り込む方法とがあります。OCRという技術を用いて紙の情報をオンラインのデジタル情報として保存をしています。
OCRは、Optical Character Reader(またはRecognition)の略で、画像データのテキスト部分を認識し、文字データに変換する光学文字認識機能のことを言います。具体的にいうと、紙文書をスキャナーで読み込み、書かれている文字を認識してデジタル化する技術です。
https://www.ricoh.co.jp/service/cloud-ocr/column/ocr/
オンライン名刺(URL/QRコード)
オンライン名刺とは、URLやQRコードで自分や相手の名刺情報を交換できる機能です。コロナ下で対面での商談が減り、テレビ会議などのオンライン上での商談に対応ができるように、URLやQRコードで名刺交換ができるようになりました。
オンライン名刺についてもっと詳しく知りたいという方はオンライン名刺とは?テレビ会議で役立つ新たな名刺交換ツールを紹介!の記事を参考にしてみてください。
商談管理/コンタクト管理
名刺情報に紐づけて営業支援ツールとして商談管理やコンタクト管理もできるツールが多いです。いつ訪問したのか、どのような話をしたのかなどを記録に残しておくことで、引き継ぎ時や期間を開けて訪問する際などに有効活用することができます。
社内や企業のニュース、人事異動などの情報が自動で配信される
名刺管理ツールならではの機能として、異動や昇進などの情報が発表された場合に、自動で通知が届きます。名寄せの機能として他のデータベースと連携しているため、素早く最新情報をキャッチアップすることが可能です。
他の機能
他の機能はメール送信やセールスフォースなどの他のCRMツールとの連携などがあります。名刺管理だけでは終わらず、多くの企業はCRMツールやMAツールと連携して活用することが多いため、ニーズに対応してさまざまなツールと連携していることが多いです。
名刺管理ツールの導入メリット・効果
名刺管理ツールを導入することで、どのような効果があるのでしょうか?
1.営業チャンスを増やすことができる
これまで引き出しの中に眠ったままだった名刺をオンラインで登録することで、社内の共通資産として活用することができます。新しく商材を作った時、キャンペーンを行った時、引き継いだ際などに漏れなく営業活動をすることで営業チャンスをロスすることなく、活用することができます。
2.社員の誰がどのような人脈を持っているのかを可視化できる
社員のそれぞれの強みや特徴ななかなか可視化が難しいですが、人脈を頼りにどのような強みを持っているかを把握することが可能です。「Aさんは不動産業界でかなり人脈が多いから、この業界向けの新規事業を任せてみよう」など社内事業の抜擢やコラボレーションを生み出すことができます。
3.常に最新の情報にアップデートし続けることが可能
名刺管理ツールは生きた情報として、世の中のデータベースと連携して自動更新されていくため、常に最新情報をキャッチアップすることが可能です。取引先の人事異動や昇進は新たな提案のチャンスにつながるかもしれません。いち早く情報をキャッチアップしておくことは何よりも強い武器となります。
名刺をうまく活用できると企業の売上向上を目指すことができます。合わせて営業支援ツールを利用すると相乗効果を得ることができます。セールスフォースをはじめ、営業支援ツールが数多くありますので、もし気になる方はSFA (営業支援システム)とは?CRMやMAとの違いからおすすめツールを紹介を参考にしてみてください。
また、そもそも営業支援って何のこと?という方は営業支援って何をすれば良い?単純にツールを導入するだけではダメな理由!の記事も参考にしてみてください。
導入時の注意点
ツールによって提供している機能や料金体系が異なるため、いくつか選定時には注意が必要です。
1.料金はユーザー単位か利用するデータ量単位か?
料金体系が大きく、利用するユーザー単位に発生するパターンと、利用するデータベース単位で発生するパターンとがあります。少人数で活用する場合は、ユーザー単位などでも問題ないですが、大規模で利用する場合は、ユーザー単位だと料金が高くなりすぎる可能性があるため、どの料金体系が適正かを把握しておくと良いでしょう。
2.一番利用したい機能は備わっているか?
名刺管理ツールとして提供していますが、名刺管理以外のところで差別化をしているツールが多いです。根本のスキャン機能やCSV吐き出し機能、名寄せ機能など基本的なツールがキチンと利用することができるかどうかを調べておくことをお勧めします。場合によっては、オプションとして利用可能な場合などがありますので、料金比較なども単純な月額費用の比較ではなく、利用したい機能を使う場合の月額費用を見る必要があります。
無料で使えるおすすめ名刺管理ツール3選!
無料で使える名刺管理ツールを紹介します。
Eight(エイト)
サービス名 | Eight(エイト) |
URL | https://8card.net/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | あり |
月額 | 無料 |
備考 | ※プレミアムは月額480円または年額4,800円 |
機能 | ・スマートフォンでスキャン可能 ・URLやQRを相手に送るだけで簡単にオンラインで名刺交換 ・相手が転職や昇進などで名刺を変更した場合に「通知」が届く。 ・自分に接点のあるイベント情報が届く ・PCやMacからも利用可能 ・企業の情報収集や、気になる求人に応募することも可能 |
Wantedly People
サービス名 | Wantedly People |
URL | https://people.wantedly.com/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | あり |
月額 | 無料 |
備考 | |
機能 | ・スマートフォンでスキャン可能 ・相手に関連する情報をその場で検索可能 ・転職・昇進・異動をアプリ内で確認可能 ・プロフィールをかしこく検索 ・Excelに書き出し |
myBridge
サービス名 | myBridge |
URL | https://jp.mybridge.com/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | あり |
月額 | 無料 |
備考 | |
機能 | ・スマートフォンでスキャン可能 ・名刺情報を簡単に検索 ・社内のメンバーと手軽に名刺をシェア ・オンライン名刺に対応 ・Excelに書き出し |
有料版のおすすめ名刺管理ツール10選!
大手のsansanをはじめ、おすすめの名刺管理ツールを紹介します。
Sansan (サンサン)
サービス名 | Sansan (サンサン) |
URL | https://jp.sansan.com/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | なし |
月額 | 非公開 |
備考 | ※スキャナーは1台あたり10,000円/月で貸し出し |
機能 | ・スキャナまたはスマートフォンでスキャン可能 ・99.9%の精度でデータ化 ・他言語(11ヶ国語)によるデータ化対応 ・オンライン名刺 ※名刺URLを伝えるだけでオンラインで名刺交換可能 ・顧客情報を自動で名寄せしてくれる ・名刺交換した相手と接触履歴を管理できる |
メイシー
サービス名 | メイシー |
URL | https://maysee.jp/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | 非公開 |
月額 | 2,178円/月 |
備考 | ※データ入力料金 27.5円/枚 ※スキャン料金 11円/枚 |
機能 | ・名刺管理・整理機能 ・複数ユーザー管理機能 ・名刺情報簡単利用機能 ・メール送信・リスト作成機能 ・他サービスとの連携 |
SmartVisca(スマートビスカ)
サービス名 | SmartVisca(スマートビスカ) |
URL | https://www.sunbridge.com/smartvisca/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | なし |
月額 | 非公開 |
備考 | |
機能 | ・スキャナまたはスマートフォンでスキャン可能 ・OCR+人の手による入力校正 ・オンラインプロフィール交換 ・プロフィールの一斉送信/返信 ・顧客情報を自動で名寄せしてくれる ・名刺交換した相手と接触履歴を管理できる |
ホットプロファイル
サービス名 | ホットプロファイル |
URL | https://www.hammock.jp/hpr/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | あり ※30日間 |
月額 | 非公開 |
備考 | |
機能 | ・スキャナまたはスマートフォンでスキャン可能 ・名刺・Webフォーム・各種データなどを取り込み、自動で名寄せ ・企業属性(業種・従業員数等)や各社ばらつきのある部署・役職のカテゴライズを自動で付与 ・名刺交換したユーザーが興味を示したタイミングで通知 ・ニュース情報や人事異動ニュースを自動で受け取る ・営業活動履歴 |
アルテマブルー
サービス名 | アルテマブルー |
URL | https://ultimablue.jp/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | あり ※14日間 |
月額 | 2,750円/月 |
備考 | ※1ユーザーあたり |
機能 | ・スキャナまたはスマートフォンでスキャン可能 ・OCR+人の手による入力校正 ・顧客情報を自動で名寄せしてくれる ・名刺交換した相手と接触履歴を管理できる ・社内や企業のニュース、人事異動などの情報が自動で配信される |
Knowledge Suite
サービス名 | Knowledge Suite |
URL | https://ksj.co.jp/knowledgesuite/service/crm.html |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | あり |
月額 | 6,000円/月~ |
備考 | ※3GB |
機能 | ・名刺情報を「正確」「高速」でデジタル化!企業資産として確実に蓄積! ・グループウェア、SFAとの機能連携で情報の一元管理・共有を実現! ・WOCR採用!セキュリティ面も安心! |
CAMCARD BUSINESS
サービス名 | CAMCARD BUSINESS |
URL | https://www.camcard.jp/business/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | あり ※10日間 |
月額 | 1,700円/月〜 |
備考 | ※ユーザー単位 |
機能 | ・オンライン上でも気軽に名刺交換 ・共有機能 ・簡易SFA機能 ・メールマガジン配信機能 ・公開された人事異動情報の配信 ・外国語対応(17ヶ国語) |
名刺de商売繁盛
サービス名 | 名刺de商売繁盛 |
URL | https://www.nekonet.co.jp/lp/meishi-hanjyo03/ |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | なし |
月額 | 3万円/月 |
備考 | ※オプションあり |
機能 | ・会社名、氏名、所属、役職などの名刺情報でカンタンに検索 ・取引先と全社員との人脈をツリー上に表示 ・名刺情報と商談履歴、人物情報などを引継ぐことが可能 ・名寄せ ・商談内容を名刺に紐づけて登録し「議事録」として活用 ・名刺情報をCSVファイルで出力 |
SkyDesk Cards R
サービス名 | SkyDesk Cards R |
URL | https://www.fujifilm.com/fb/solution/menu/cardsr |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | あり ※14日間 |
月額 | 20,790円~ |
備考 | ※5ユーザー |
機能 | ・スキャナまたはスマートフォンでスキャン可能 ・OCR+人の手による入力校正 ・オンライン上でも気軽に名刺交換 ・名寄せ ・名刺情報をCSVファイルで出力 |
名刺バンク
サービス名 | 名刺バンク |
URL | https://www.inet.co.jp/product/cloud/card-bank.html |
種類 | 名刺管理ツール |
無料トライアル | あり ※14日間 |
月額 | 非公開 |
備考 | |
機能 | ・スキャナまたはスマートフォンでスキャン可能 ・名寄せ ・名刺交換した相手と接触履歴を管理できる ・名刺情報をCSVファイルで出力 |
まとめ
今回は名刺管理ツールを無料版と有料版に分けてまとめてみました。多くの企業で既に導入されているツールですが、利用できる機能も進化しており、オンライン名刺という新たな活用も増えてきているので、この機会に再度導入検討や導入ツールの見直しをしてもよいかと思います。